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 次のポイントへ移動する車中で、思わず苦笑いしていた
 『ったく…ホントに”引き出し”が少ないなぁ…こんなに通ってるのに…』

蛙_c0041105_184077.jpg この日の寒狭川は想像を遙かに超えた釣り人で賑わっていた
 なんとか他の釣り人の姿の見えない区間を見つけて釣り始めたものの、すぐに他県ナンバーのRV車が土手に止められているのを見つけ、そこで川を上がって別の支流を目指すことにした

 『先週入ったポイントか、それともその前に行ったところにするか…』

 愛知県内では最大規模の流域面積を誇るこの漁協管内なのに、イザ釣ろうと思うと数えるほどしかそのポイントが思い浮かばない
 毎年”年券”を買い、早春から秋まで毎週のように通っているのに、気が付けば勝手知ったるポイントで”お馴染みの魚たち”にばかり遊んで貰っているのか…
 そんなことを思いながら、半ばあきれ気味に苦笑いしていた

 移動した先にも、当然のように無数の踏み跡が記されていた
 それでも川に降りてキャストしていると、何台もの車…明らかに釣り人の物と思われる車が、川沿いの道を上流へ走って行き、そして戻っていった
蛙_c0041105_191178.jpg
 この渓でもまったく反応がないまま別の釣り人の車を見つけたため、さらに移動した先は今月の初めにも来たばかりの流れだった
 しかし、そこにはさっきのポイントで川沿いの道を走っていた車が止められ、大きな魚籠を持った釣り人が立ち込んでいた…

 結局、先週に続いて魚の顔を見ることができなかった
 
 『日曜日だから?人が多かったから?』…いや、原因がそんなことでないことはわかっている
 こんなに広いフィールドなのに、新しいポイントを”開拓”する努力を怠ってきたこと、何年も何十回も…いや、何百回も釣行しながら、技術も戦略もロクに磨いてこなかったこと…
 そんな狭い世界の中での自己満足の釣りをただ繰り返してきたことこそが、ちょっとした条件の変化に対応できない最大の理由だと十分に承知している

 ”井の中の蛙、大海を知らず”
 
 帰り支度をしている時、そんな戒めの言葉が一瞬脳裏に浮かんだ。が、今度はハナで笑って車を走らせた

 『カエルで結構。海にはアマゴもイワナもいないんだよ』 
 小さな池に住んでいるカエルの人生(?)が、つまらないものだとは限らない
蛙_c0041105_181255.jpg


*today's tackle
rod:George Selvin Marriyat 8'00 #2 (SMITH)
reel:Marriyat CMR 3/4 (SMITH)


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by taros_magazine | 2006-03-21 01:20 | fly fishing diary


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