世間では、学生や気の利いた企業なんかは”夏休み”だそうだ
ということで、「こんなモン見て何がうれしいんだよ…」というような”寝覚ノ床”や、「いまどきこんなドライブインに誰が来るんだよ…」というような元○(さすがに自主規制 w)なんかの駐車場にも車がギッシリ止まってる
「”せっかく”出掛けたんだから、アレも見なきゃ、ココにも行かなきゃ…」と忙しく動き回り、”せっかく”の休みに身体を痛めつける…そんな人たちを横目で見ながら『もう、コレだから日本人はイヤなんだよね~』なんてツブやき、19号線を走り続ける
何故かといえば、「せっかくの平日休み!深夜1時起床で木曽遠征」だからである
やってきたのは西野川。先月、雨の中で完膚無きまでに玉砕したキャッチ&リリース区間である
思えば、最近は地元の小さな里川で蜘蛛の巣と格闘ばかりしている。フォルスキャストしては枝を釣り、藪こぎしては引っ掛かったランディングネットがキーバックの反動で後頭部をヒットする…
そんな釣りをしている間に、あの西野川での1日が、なんかゆったりしてとても心地良かったモノに脳内変換されていた
ところが、はるばるやってきた西野川は護岸工事の真っ最中。メインの釣り場には重機が入り、前後500メートルほどが『立ち入り禁止』とこいてやがる
しょうがないので上流に入る。反応の無いドライをあきらめ、ルースニングでやっとこさ釣れたのは15センチほどのアマゴ…
「西野で15センチ!こりゃある意味スゴいな!」と妙な感動を覚える
「はるばるここまでやってきてこの釣果では帰れない」 迷わず20キロほど離れた別の支流を目指すが、苔むした渓石の美しいココも増水でほとんど釣りにならない…
さすがに疲れてきた。持病の腰痛も悪化してきた
「でも…せっかくココまで来たんだし…」 もう一度、西野川方面へ戻り、先月チラッと見て気になっていた川へ入った
田畑の間を流れる石垣とコンクリの護岸の小さな川…そこは、いつも自分が釣りに行くような典型的な里川だった
短いロッドに持ち替え、いつものフライを結び、いつものようなポイントを叩いて上がっていく
これまでとうって変わって、いたるところからアマゴが飛び出した…が、見事なまでに合わない。たまに掛かってもバラされる。寄せても足下で逃げられる
でも、小気味よいリズムでキャストを繰り返しているうちに、いつしか時間も腰痛も忘れていた
遊魚券代はもちろん、時間的にも、距離的にも、”元を取らなきゃ…”なんていうケチな気持ちで入った川…
”せっかく”の平日休みの1日。思わぬ楽しみを与えてくれたのは、いつもと同じような里川だった
*today's tackle
rod:rightstaff 8'10 #2 , 7'10 #3 (Caps)
reel:SK-1 (Caps) , CT 3/4 (Redhington)
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