疾きこと風のごとく…
 
 いやー、釣れなかった

 久しぶりに寒狭川上流の大名倉地区に出かけたけど、まー風は強いし、水量は少ないし、人は多いし、寝坊しちゃったし、花粉は飛んでるし、雪で行きたいとこ行けなかったし、時間はないし…
 いろんな言い訳が脊髄反射のように瞬く間に7コも出てくるくらい、釣れない原因っていうのはスグ浮かぶ。しかも、すべて自分以外の要因であって、肝心の”ウデ”という一言はなかなか出てこないから困ったモンだ

 でもやっぱり今日の敗因は「時間」だと思う
 「昼までに家に戻らなければならない」という精神的な余裕の無さが、あらゆる判断に多大な影響を及ぼす
 ポイント選び、釣り上がるリズム、走るルート、タックルセット等のすべてが「スピード優先」となり、だんだん楽しくなくなってきちゃった

 やっぱり釣りはノンビリと余裕を持って…なんて思ってるときにかぎって、でかいアマゴに合わせることが出来ずに逃がしてしまう…「マスがフライに食いついてから吐き出すまでは0.2秒」こんな俗説(?)が頭をよぎり、今か今かと血眼になってフライを凝視してるときはまったく反応がない

 釣りに向いてる人ってのは、どんな精神の持ち主なんだろう?
 どっしりと構え、瞬時に反応し、瞬く間に合わせ仕留める…あ、これは武田信玄の”風林火山”じゃないのか?
 もしかしたら、これって渓流釣り師向け格言じゃないんだろうか?信玄の隠し湯とか塚とかたいてい釣り場に近いし(笑)

 それにしても、釣れないときに考えることってホントに言い訳ばかりだなc0041105_2347515.jpg

*today's tackle
rod:Cremona 7'11 2/3 (coatac)
ELNOR 813 (KENcraft)
reel:MARQUIS #2/3 (HARDY)
River Bleeze 3/4 (KENcraft)

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# by taros_magazine | 2005-03-08 23:48 | fly fishing diary
最高の釣り
c0041105_1572710.jpgやっと釣れた。今シーズン最初のアマゴは、支流にいた”ヒレピン”のアマゴだった

 今日、地元の寒狭川は中部漁協も上流漁協も追加放流日ということで、ものすごい釣り師の数だった…放流区間だけは
 そんなことはわかっていたので、「そこだけは避けよう…」と入った支流のポイントだった

 帰り道、川沿いのそこかしこに釣り師と思われる車が止まっていた。おそらくは放流ポイントでひとしきり釣ったあと、帰る道中にもう1ラウンドという連中だろう。どの車にもデカいクーラーボックスが積まれているのが見えた

 別に「リリースしろ」なんて思わない。そりゃ昔は餌師やルアーマンを敵視し、キープする釣り師が憎かったけど、放流事業に頼らざるを得ない河川環境の現実や、”釣り”という行為自体の残虐性から見れば、フライも餌も、リリースもキープもそんなに差がないんじゃないかと思うようになった

 それともう一つ気になることがある。「天然モノ」というブランドだ

 6~7年前、たまたま縁があって有名なフライフィッシャーの方と寒狭川をまわる機会があったが、終始”天然モノ”にこだわる氏の姿勢に、最後は少々幻滅してしまった
 
 もちろん、綺麗なサカナが釣れれば言うことはない。でも、釣れた魚がショボければ笑い、デカければ興奮し、ヒレピンなら感動する…なんて言うか、いろんな感情をそのフィールドで味わえることが魅力なんじゃないかと思う

 「最高の釣りには、魚さえも不要だ」

 自分のようなヘタレの釣れない言い訳かもしれないけど、最近はこの言葉を年に1~2度、実感できるようになった


*today's tackle
rod:EUFLEX XFP833 (TIEMCO)
reel:CFO1D (ORVIS)

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# by taros_magazine | 2005-03-06 01:58 | fly fishing diary
ゴミ捨てるな、バカどもめ
c0041105_2211345.jpg 解禁直後だというのに、ノコノコと昼前に寒狭川へやってきた
 当然のようにめぼしいポイントには多くの釣り師が入っていたけど、彼らもイマイチ当たっていない様子。ここ数年、寒狭の解禁はいつもこんな感じだ

 別に放流量が減っているわけでもないだろうし、釣り人が特段増えているようにもおもわない。だけど、昔(といっても7~8年前)のように「とりあえずサカナが見れた」という状況ですらない
 漁協にもいろいろと考えがあって、放流方法や場所に苦心しているんだろうけど、やっぱり「解禁前日の放流」では、楽しめる人はごく一部だけのような気がする

 それと見過ごすことのできないのが河川とその周辺の荒廃だ
 
 設楽ダムをはじめとする土木工事については、そのうち思いっきりぶちまけるつもりだが、その他にも目を覆うばかり惨状があちこちで見受けられた
 先週出かけた額田の川では、ちょっと里から離れると不法投棄の山だし、寒狭でも湧き水のすぐ上流にスクラップやゴミが山積みされている

 道路沿いにはいたるところに「ゴミを投棄しないでください」というようなカンバンが立ってるけど、これは”お願い”するレベルのものじゃないだろう。明らかな犯罪なんだから、バンバン取り締まって、キッチリ責任を取らせるべきだ
 それと、警察と役場で管轄があーだこーだとなすりつけあわないように、しっかりと法整備もするべきだ

 戦争犯罪なんかには、時効のない「人道に対する罪」を問うものがあるけど、不法投棄や公害なんかには「環境に対する罪」を明文化したらどうか…なんて思いながら、誰かが路肩に捨てた空き缶を拾い、ゴミ箱に放り込んだ

 寒風の中で、乾いた音が虚しくこだました

*today's tackle
rod:Cremona #3/4 (coatac) , Talon 833 (snowpeak)
reel:Philius smalltrout (KIRAKU) , Peters Road SPIRIT 3/4 (mamiya OP)

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# by taros_magazine | 2005-02-22 21:31 | fly fishing diary
プロショップ
c0041105_1102957.jpg なんとなくプジョーのCOM-20という自転車に興味が沸いてきたので、とりあえず現物を見ようと何軒かの自転車店をまわった
 結局どこにも置いてなかったんだけど、面白かったのはそれぞれの店の反応である。客が「欲しい」というものを置いていない(あるいは知らない)とき、いわゆる”プロショップ”ほど過敏にその理由をまくし立てる傾向があった
 ダイヤモンドフレームに20インチという自転車の存在すら知らなかったある店のオヤジは「そんな自転車は危ないよ」…って、オマエ、見たことないんだろーがっ!
 ほかにも「そんな”怪しい”モノはうちでは置かない」…って、オマエんとこのイチバン目立つところに置いてある折りたたみ自転車と同じメーカーのだろ!

 何も自転車屋だけじゃない。他の業種でも過去に何度も同じような状況で不愉快な目にあった
 もうツブれたんで実名を出すが、「Pick up」という楽器屋で「フェンダーのクラプトンレプリカが欲しい」と言ったら、「うちはビンテージの本物しか扱わない!そんなのが欲けりゃ他へ行ってくれ」とコきやがった。僕は努めて冷静に「いやー、あそこ(店員の真横を指さして)にフェンダージャパンのが見えたんで」と言ったら「…あれは…客からの預かり…で…」「へー、預かってるのに値札が付いてるんですね!」「…(店員無言)」

 これもツブれたんで名前を出すが、まだスノーボードという言葉が無かったころ、ソレを求めて訪ねた「hi point」というサーフショップでは、「スキー場で立って乗るボード?そんなのあるわけないじゃん!」と言い放った(その近所の最近ツブれた「white caps」というショップもほぼ同様の対応だった) 

 まだツブれてはないので、一応(笑)伏せ字にしておくが「WO○DY BELL」という自称”登山プロショップ”では、ダンロップのキャンピングベッドがあるかどうか訪ねたところ、「そんな軟弱な商品は置きたくない。ウチは本物の登山用品だけを扱ってるんだよ。だいたい…(中略)…どうしても欲しけりゃ取り寄せてあげてやってもいいけどね」とヌカしやがった
 このときはさすがにキレて、「じゃオマエはそこに置いてあるモンベルの”アクセサリー”カラビナでロッククライミングすんだろうな!」と言ってやった

 置いてなけりゃ「ないよ」でいいんだよ。何もかも置いてある店だなんて誰も思ってないんだから…そんなに自分の店にないモノを聞かれるのがシャクにさわるのか?
 そんなことだからインターネット通販に駆逐されるんだよ…って、そういう店は逆に通販の方が向いてるんじゃないか?メールならW○ODY BELLのあの脂ぎった店員の性格も伝わらないだろうからな

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# by taros_magazine | 2005-02-21 01:10 | toyohashi diary
存在確認
c0041105_17213485.jpg 近所のスーパーの近くで、前を走っていた車が何かを避けるように急にハンドルを右に切った。その直後に僕の目に入ってきたのは、妙に背の高い白髪の老女が車道を悠々と歩いている姿だった

 その通りにはガードレールとつつじの植栽で遮られた立派な歩道がある。にもかかわらず、バァさんは車道、それも路肩から1メートルほどのところを周りの車を気にすることもなく、前を見つめて歩いていた

 このバァさんを“ボケ”とか“キチガイ”の一言で片づけるのは簡単だけど、僕にはちょっと違う考えがあるように見えた
「このバァさんは、車道を歩くことで自分の存在を確認しているんじゃないだろうか?」と

 ボケやキチガイなら、車道の真ん中を歩いたっておかしくない。それにもっとフラフラと危なっかしい歩き方をしてると思う。だけどこのバァさんは、車が避けようとすれば可能な位置をキープしながら、しっかりとした足取りで歩いていた。僕は感じた。「これは明らかに故意だ」と

 追い越す瞬間に見たそのバァさんは、長身でスラリとしていて、顔立ちもはっきりしたなかなかインテリっぽい人だった
 おそらく、若い頃から生活に困るようなこともなく、常に注目を浴びるような生活をしていたんじゃないだろうか?
 それが、ある日何かの原因で何もかも失ってしまう。そんな自分の“存在”を周りに認めさせるために思いついた方法が、自動車に自分を避けさせること…避けていく車と怪訝そうな視線を投げかけるドライバーこそ、バァさんに自分の存在を確認させているんじゃないだろうか?

 これは、何も根拠のない推測なんかじゃない。同じことをやっていた同じような老女が15年ほど前もいたからそう思うのである
 ただ、その老女はある日10トンダンプに踏みつぶされて路上で真っ二つになって死んでしまったけどね…

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# by taros_magazine | 2005-02-20 17:22 | toyohashi diary