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「オッサン」
 
 朝起きてみると涼しい。天気も悪くない。ので、久しぶりに渥美半島の蔵王山へバイクで出かけた
 山頂の駐車場には、車が2~3台なのに対しGPZなどバイクが6台ほど置いてあった。あたりを見てみるとジュースの自販機の前にYELLOW CORNとかのジャケットを着た”いかにも”な連中が数人…とりあえずニッコリとお辞儀してみたけど、無視されてしまった
 ったく、大人げないなぁ…いや外見は立派な大人なんだけどね(お互いに…)

 ところで、最近パーキングやツーリング先とかで見かけるバイク乗りって、みーんな自分と同年代の”オッサン”ばかりだ。たまにそれらしい若い人を見ると、いわゆるビッグスクーターにまたがってる(これはこれでいいんだけど…)
 長きにわたる悪しき免許制度と校則のせいで、若者たちは”バイクに乗る・操縦する”という選択肢どころか発想そのものをなくしてしまったのだろうか?それとも、バイク自体が魅力を失ってしまったのだろうか?

 これまで、僕は前者が原因だと思ってきた
 だけどこの日考えが変わった。自販機の前にタムロし、足下にタバコの吸い殻の山を築いているオッサンの集団を見て、今の若い人がバイクに対して”カッコイイ”と思うわけがない。そんなことより他のカッコイイことに若者の関心が向いているんだろうと…

 でも、自分がオッサンになった今、それはそんなに悪いコトじゃないとも思う
 NHK教育が趣味講座で”中高年のツーリング講座”をやる時代(おまけに講師は平忠彦だ!)である。バイクは”オッサンの趣味”として堂々としてればイイ
 サーフィンをテーマにした映画”ビッグ・ウェンズデー”で、「死ぬまでサーフィンする」とイキがる小僧に、ボードシェイパーが「死ぬまでサーフィンするやつなんていないさ」と、青春の短さを諭すシーンがある

 昔はバイクも同じだと思っていたけど、今ならハッキリと言える。「身体が動く限り乗り続ける」と…

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by taros_magazine | 2004-08-28 20:36 | motorcycle diary
「海」
 
 学生の頃、天気のいい日はバイクで大学へ通った
 国道1号線~平針街道の片道約1時間半のツーリング。幹線道路がやがて産業道路となり、水田や梨畑の間を走る旧街道を抜けて名古屋の街まで…今でも道路脇の景色を家の一軒一軒まではっきりと覚えている

 時間に追われない帰り道は、いつもちょっと寄り道をした
 東山動物園のドライブウェイ、一畑山薬師寺の参道、岡崎の本宿から蒲郡に抜ける新箱根…そんな道を通って、23号線の三谷の弘法山の脇の坂を上りきった瞬間、目の前に広がるのは夕陽を反射して金色に輝く三河湾だった
 この景色を見ると、「あー、帰ってきたなぁ…」と感じると同時に、ここまで走ってきた疲れも癒された
 大学を卒業してからも、知多半島や吉良の方へツーリングに行った帰りには必ずこの小さな峠を通って豊橋へ戻った

 でも、ある日坂の上から見る景色が一変していた
 金色の絨毯の代わりにそこに広がっていたのは、ヘドロをかき混ぜた荒れ地だった
 わずか数ヶ月前まで潮干狩りやセーリングの人が楽しんでいた海は、巨大な重機に囲まれた異次元の大地に変化していた

 言葉にできない激しい怒りがこみ上げてきた。これまで何百年も…もしかしたら何万年もの間、人々の生活を潤してきた海が、たかだかこの数年の間権力を持った人間の判断で消えてなくなろうとしていることに、そして何も知らなかった自分に…

 そして今、あの金色の浅瀬だったところには巨大な総合レジャー施設が立っている
 ”ラグーナ”(=干潟・環礁)という、出来の悪いブラックジョークのような名前のこの施設は、連日多くの人で賑わっている 
 そこの一角に作られた人口ビーチには、かつてのように金色に輝く三河湾を眺めるカップルの姿も多く見られる
 でも、そのビーチの砂の白さ=よその土地から運んできた砂の色は、輝く海に比べて悲しいほどに淡い…
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by taros_magazine | 2004-08-02 20:37 | motorcycle diary