カテゴリ:motorcycle diary( 155 )
amigos
c0041105_223551.jpg
 古いカブの調整がてら、近所をトコトコと走ってると、通りに面した喫茶店らしい店の前の路上に何台もの車がビッシリと縦列駐車されているのを見かけた
 僕の住んでる豊橋というところは喫茶店が異常に多い街であり、中には駐車場が無い店もあるわけで”ちょっと路駐してコーヒーでも…”なんてこともよくあることなんだけど、その日の光景はちょっと異様なものだった
 
 それは路肩に縦列駐車された車の間隔…前後がそれぞれ20センチほどで6~7台が並んでいた
 「なんじゃ!こりゃ?」
 その姿はまるでヨーロッパの町並みのよう。通りに面したオシャレなブティックやカフェ、そして石畳に色とりどりの車たちが並ぶパリのようだった(ちなみに行ったことないけど)

 あんまり気になったんでUターンして戻ると、その喫茶店らしい店の看板に描かれたブラジル国旗…「あ、やっぱり」…ブラジル人向けのお店だった
 37万の人口のうち、1万人ほどをブラジル人が占める豊橋では、最近こうしたお店があちこちに出来ている。そこは彼(彼女)らの憩いの場であり、情報交換の場でもある。そして彼らの運転も当然”ラテン系”なわけで、あのような縦列駐車となるのだろう

 ここでふと、僕がよく寄る喫茶店のことを思い出した
その店の駐車場は3台を縦一列に止めるようになってて、奥に入れてしまうと後から来た車にどいてもらわないと帰れないのである。それがイヤで離れた路上に止めたり、そうでなければ店員さんに「スンマセン、ちょっとうしろの車が…」と呼び出しをお願いすることになる
 でも、きっとあのブラジル人の店ではそんなことはないんだろうと思う
「ヘイ、黄色の車、ちょっと動かしてくれよ。オイラのスープラが出れないんだヨ」、「スィー、アミーゴ!ちょっと待ってな!」、「オブリガード!」なんて客同士で楽しくやってそうな気がする。帰り際に握手なんかしてね…

 最近、彼らの運転マナーがとやかく言われてるのをよく耳にするけど、車社会として成熟してるのは案外彼らの方かもしれないと思った

"taro's magazine" main site…
[PR]
by taros_magazine | 2005-02-07 22:30 | motorcycle diary
「あぁ年度末…」
 
 久しぶりの平日休み。おまけにとてもあたたかいので、近所の山へバイクで出かけた
c0041105_2358739.jpg
 
 すると…まぁ、あっちこっちで道路をほじくりかえしている。ガス、水道、堤防護岸、街灯の耐震強化など、街は工事現場だらけだ

 いわゆる「年度末の予算消化」とかで、役所が余った予算を年度内に使い切るために必要もない工事をそこらじゅうでやってる…なんて言われてるわけだけど、いくらなんでもそんな露骨なことなやらないだろうし、役所にだって良心はあるだろう…と思っていた

 しかし、以前ひょんなところからエラい資料を入手した
 それは、街に何十カ所もある某公共施設の水道使用量が書かれた書類なんだけど、1月までほとんど「0」(トン)だった水量が2月には「10」、3月には「100」とかになってる。それも1カ所だけでなく、ほとんどすべての施設で同様の増加が示されていた
 しかもあろうことか、当初「0」または「1」と打ち出しで印刷されているものが、二重線で消された上で「100」とかに手書きで訂正されているのである

 僕はその施設のうちいくつかを知ってるけど、絶対にあり得ない水量である。だけど、料金は確実に支払われている。何のために?誰のために?

 そんなことを考えながら、その施設にある水道をちょっとひねってみた
 赤茶けた水がチョロチョロと流れてきた

"taro's magazine" main site…
[PR]
by taros_magazine | 2005-01-28 23:54 | motorcycle diary
new partner
 
 約7年間、山や川、時には砂浜に一緒に出かけた車と別れることになった。オペル・アストラ…ヨーロッパの石畳に鍛えられた車も、日本の湿気には耐えられなかったらしく、最後はタイミングベルト、プーリー、リアブレーキ、エアコンetc…満身創痍での引退だった

 で、15年ぶりに日本車に乗ることになった。ホンダ・HR-V…バリバリの現行車種なのに、とうの昔に生産中止になった同期のS-MXより断然見る機会の少ない車…そういうところに妙に惹かれてしまうんだなぁ

 きっと次に乗り換えを考える頃には絶版になってる車だろうから(苦笑)、大事に乗ることにしよう。とりあえず、ランドローバーのCMみたいに川を車で渡るのはやめとこう
(実は…前に乗ってたルノーで岐阜の小鳥川を渡ろうとして…流されかけました…)
c0041105_20554228.gif


"taro's magazine" main site…
[PR]
by taros_magazine | 2004-12-25 20:33 | motorcycle diary
「オッサン」
 
 朝起きてみると涼しい。天気も悪くない。ので、久しぶりに渥美半島の蔵王山へバイクで出かけた
 山頂の駐車場には、車が2~3台なのに対しGPZなどバイクが6台ほど置いてあった。あたりを見てみるとジュースの自販機の前にYELLOW CORNとかのジャケットを着た”いかにも”な連中が数人…とりあえずニッコリとお辞儀してみたけど、無視されてしまった
 ったく、大人げないなぁ…いや外見は立派な大人なんだけどね(お互いに…)

 ところで、最近パーキングやツーリング先とかで見かけるバイク乗りって、みーんな自分と同年代の”オッサン”ばかりだ。たまにそれらしい若い人を見ると、いわゆるビッグスクーターにまたがってる(これはこれでいいんだけど…)
 長きにわたる悪しき免許制度と校則のせいで、若者たちは”バイクに乗る・操縦する”という選択肢どころか発想そのものをなくしてしまったのだろうか?それとも、バイク自体が魅力を失ってしまったのだろうか?

 これまで、僕は前者が原因だと思ってきた
 だけどこの日考えが変わった。自販機の前にタムロし、足下にタバコの吸い殻の山を築いているオッサンの集団を見て、今の若い人がバイクに対して”カッコイイ”と思うわけがない。そんなことより他のカッコイイことに若者の関心が向いているんだろうと…

 でも、自分がオッサンになった今、それはそんなに悪いコトじゃないとも思う
 NHK教育が趣味講座で”中高年のツーリング講座”をやる時代(おまけに講師は平忠彦だ!)である。バイクは”オッサンの趣味”として堂々としてればイイ
 サーフィンをテーマにした映画”ビッグ・ウェンズデー”で、「死ぬまでサーフィンする」とイキがる小僧に、ボードシェイパーが「死ぬまでサーフィンするやつなんていないさ」と、青春の短さを諭すシーンがある

 昔はバイクも同じだと思っていたけど、今ならハッキリと言える。「身体が動く限り乗り続ける」と…

"taro's magazine" main site…
[PR]
by taros_magazine | 2004-08-28 20:36 | motorcycle diary
「海」
 
 学生の頃、天気のいい日はバイクで大学へ通った
 国道1号線~平針街道の片道約1時間半のツーリング。幹線道路がやがて産業道路となり、水田や梨畑の間を走る旧街道を抜けて名古屋の街まで…今でも道路脇の景色を家の一軒一軒まではっきりと覚えている

 時間に追われない帰り道は、いつもちょっと寄り道をした
 東山動物園のドライブウェイ、一畑山薬師寺の参道、岡崎の本宿から蒲郡に抜ける新箱根…そんな道を通って、23号線の三谷の弘法山の脇の坂を上りきった瞬間、目の前に広がるのは夕陽を反射して金色に輝く三河湾だった
 この景色を見ると、「あー、帰ってきたなぁ…」と感じると同時に、ここまで走ってきた疲れも癒された
 大学を卒業してからも、知多半島や吉良の方へツーリングに行った帰りには必ずこの小さな峠を通って豊橋へ戻った

 でも、ある日坂の上から見る景色が一変していた
 金色の絨毯の代わりにそこに広がっていたのは、ヘドロをかき混ぜた荒れ地だった
 わずか数ヶ月前まで潮干狩りやセーリングの人が楽しんでいた海は、巨大な重機に囲まれた異次元の大地に変化していた

 言葉にできない激しい怒りがこみ上げてきた。これまで何百年も…もしかしたら何万年もの間、人々の生活を潤してきた海が、たかだかこの数年の間権力を持った人間の判断で消えてなくなろうとしていることに、そして何も知らなかった自分に…

 そして今、あの金色の浅瀬だったところには巨大な総合レジャー施設が立っている
 ”ラグーナ”(=干潟・環礁)という、出来の悪いブラックジョークのような名前のこの施設は、連日多くの人で賑わっている 
 そこの一角に作られた人口ビーチには、かつてのように金色に輝く三河湾を眺めるカップルの姿も多く見られる
 でも、そのビーチの砂の白さ=よその土地から運んできた砂の色は、輝く海に比べて悲しいほどに淡い…
c0041105_2050402.jpg


"taro's magazine" main site…
[PR]
by taros_magazine | 2004-08-02 20:37 | motorcycle diary