2015年 10月 29日 ( 1 )
Catastrophe , part4 (MotooGP 2015 Round-17 MALAYSIA GP)
c0041105_23535438.jpg

 『次戦での最後尾グリッドからのスタート』

 これがタイトル争いをかろうじて維持させるためだけに、運営側がひねり出した苦肉のペナルティであることは誰の目にも明らかであり、レースディレクションが認めたようにロッシの"蹴り"がなかったとしても、ロレンソの言うとおり"軽すぎる"処分だろう

 しかし、そのロレンソの行為もまた、この件の後味の悪さを際立たせた

 2010年、もてぎ…悲願の初タイトル目前のレースで、タイトル争いから脱落したロッシが仕掛けてきた接触上等のバトルを終えた後、そのライディングを激しく非難した彼は、このマレーシアで勃発したロッシとマルケスの論争については無関係の姿勢を貫こうとした

 確かにあのもてぎで、ロレンソはロッシをコース脇に追い詰めたりしなかったし、走行中にあからさまな非難のアクションをすることもなかった

 しかしこの日、ロレンソは何が起きたのかを正確に知る前の段階で、勝者を称える儀式を無視してポディウムから去って行った

c0041105_085599.jpg その行為は、レース中に彼のサインボードに示された『MARQUEZ OUT』の文字と同様、すり減ったロッシの神経を不必要に逆なでし、この問題をさらに複雑にするだけだろう

 事ここに至っては、どんな展開になろうともチャンピオン決定戦であるはずの最終戦が素晴らしいレースになるとは思えない

 タイトルに無関係のライダー…例えばアンドレア・イアンノーネやダニロ・ペトルッチがロレンソのインに10回や20回ネジ込んだところで、お咎めはないのだ

 ポイント争いをしている相手が真横に並んできたら、時速60キロでコース脇まで押し出してしまえばいいのだ。それでもポイントを剥奪されることはないのだから

 そして遠くない将来、F1のように『抜かれる方が進路変更できるのは1回だけ』などというレギュレーションが明文化される日がやってくるのかもしれない…


 21世紀に入ってからのグランプリを、圧倒的な強さと絶大な人気で支えてきた巨星、バレンティーノ・ロッシ

 願わくば、どんな結果になろうとも最終戦バレンシアのチェッカーフラッグの後、自分からホルヘ・ロレンソにその手を差し伸べてほしい

 輝かしい時代と伝説が、彼自身の行為で汚されたまま終止符を打たれることのないように…

c0041105_0142381.jpg







[PR]
by taros_magazine | 2015-10-29 20:55 | motorcycle diary