think about …

 『せっかくだから、普段行かないところの様子でも見てみようか…』

 名古屋からやってくるゲストを待つ間、もう何年も入っていない支流に沿って車を走らせた
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 ひなびた里の間を流れるその川が、お世辞にも綺麗とは言えない細く浅い流れになっていたのは何もこのとことろの渇水のせいばかりじゃない
 上流に行くほど大きな集落が点在するこの支流では、放流ポイントにほど近い下流部ですら解禁後1ヶ月もすると釣り人の姿を見ることはほとんどなくなる

 増水すれば田畑からあふれ出た水で濁り、渇水になれば生活排水が川底を覆う…
 
 『何もそんな川でウェーダーをぬらさなくても、寒狭上流には他にいくつもの好ポイントがあるんだから…』
 数年前にこの川沿いにある旅館で一泊したときですら、ここで釣りをしようとは思わなかった程だった

 左岸を走る細い道は、数年前の豪雨で部分的に寸断しているという
 でも、そんなことは関係ない。どうせ様子見に行くのは本流との合流点から数分の地点…もうずいぶん昔のコトだけど、大きなアマゴがクルージングしていたあのプールまでだから…

c0041105_0102855.jpg 小さな堰堤に立ち、上流のその浅いプールを双眼鏡で見るが魚影はなかった
 安心したような、ガッカリしたような、何とも妙な気分で車に戻ろうとしたとき、堰堤の下のプールで波紋が広がった

 『まさか…だよな…』

 そのプールは、カワムツの巣窟のはずだった
 あの頃も堰堤からいつも様子を見たけれど、群泳するカワムツに混じって、ほんの1~2匹のアマゴがいるかいないか、というのがセキの山だった

 しかし、双眼鏡を通じて見えたのは信じられない光景だった

 『アマゴだ!アマゴばっかりだ!』

 ハッキリとパーマークを確認できる何匹ものアマゴが代わる代わるライズしていたのだった

 久しぶりの再会の挨拶もほどほどに、すぐに2人で堰堤に戻ってきた…が、そこには既に餌釣りの人が陣取っていた…

 転戦した上流部では大苦戦となった
 時おり姿を確認できる底ベッタリのイワナやアマゴの姿を見るにつけ、さっきの堰堤のライズリングが頭をよぎった

 『堰堤…行ってみましょうか?』

c0041105_0105327.jpg 傾きかけた日差しの中、文字通りの鏡面フラットではまだアマゴのライズは続いていた
 ミッジ、ニンフ、果ては大きなストリ-マーモドキまでティペットに結んだけど、アマゴは最後までくわえてくれなかった

 思いがけないポイントでの、思い通りにいかない釣り…
 でも、だからこそ繋がっていく”次への想い”…

 『さぁ、今度は…   』


*otherside…
 『一から出直し修行的毛鉤釣』(by Mr,godzilla2004)

*today's tackle  
rod:Fujimaki Special 8'07 #3 (Factory haru)
reel:Freizeit 3/4 (NAC)

 taro's magazine mainsite …
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by taros_magazine | 2008-03-10 23:29 | fly fishing diary


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