”祭りの後”を想う

 2月も半ばとなると、この地域では渓流釣りのフィールドの選択支が一気に増える

 全国的に有名な2月初旬の寒狭中部の解禁から始まり、16日の下伊那、そしてその直後の寒狭上流と続く2週間は、本当に刺激的で、その反面妙な焦りを感じる何とも不思議な時間である

c0041105_024384.jpg そんな十分な選択支があったはずの日曜の朝、自分はもう何年も解禁直後に結果が出ていない宇連川にいた

 もちろん、久しぶりに会うこととなる仲間との会話も楽しみであったが、それよりもこの川の、漁協の”今の姿”を見ておきたいと思ったからだ

 ここでの渓流釣りは、数年前までは寒狭中部漁協とほぼ同時期に解禁していた
 しかし昨年、突然2月後半の日曜日へと解禁日をシフトした

 それについて、その前の年の10月に気になる発言をある会合の席で漁協の組合長が述べていた
 『もう宇連川ではアマゴは無理だ。来年はやめようかという話も出とる』

 メインの釣り場だった大島川でのダム建設、万年渇水の宇連ダムからはき出されるヘドロ、天竜川からの導水による生態系の変化、そして平成の大合併…何がどう影響しているのか、それとも何も変わっていないのか…とにかく宇連川漁協が深刻な状況にあることだけは間違いなかった

 そんな中で起きた”謎の解禁日変更”と、わずか1年で元に戻った日程…
 それは”復活”なのか、それとも”断末魔”なのか、確かめたかった

 結果的にはわからなかった

c0041105_0373076.jpg でも、この日は何年かぶりに、宇連川らしい小降りながらも愛嬌たっぷりのアマゴをキャッチすることができた
 昨年に比べれば、釣り人の数もずっと多かった
 駐車場で会った年配の釣り人は『ここはエエよ。空いとるし、そんな寒くないし』と笑顔を見せていた

 少なくとも自分にとって、この日宇連川は輝いて見えた
 里の風景も、釣り人の笑顔も、そして魚たちの姿も、断末魔には見えなかった

 一方、午後から訪れた寒狭中部は大勢の釣り人で賑わっていた
 地元はもちろん、遠く関西方面のナンバーの車も見かけるこのフィールドだが、ひとつ気になるのはメインのポイントとなるヤナの駐車場だ

 解禁日こそ釣り人に解放されているが、その後はロープで締め切られていることも多い
 遠方からの釣り人には、漁券を売っている店の、超一級ポイントの真ん前の駐車場が釣り人を閉め出している姿はどう写るのだろう?

 そしてこの日解禁となった寒狭上流…

 昨年に引き続きフライ・ルアーに一部解放された釣り大会日だが、その区間は専用区ではなく餌釣りも可能だという
 もともとフライ・ルアー禁止の初日に、知らずにやってきたルアーマンと餌釣りの人とのトラブルが原因で設置されるようになった経緯があるだけに、その告知が十分にされているのだろうか?

 それぞれの漁協が抱えるそれぞれの課題…

 これから始まるシーズンを心から楽しむためにも、解禁という”祭り”の後のことに対しても目を向けていかなければと思う


*other side …
輝ける沢の辺で』(by Mr,Rise)
釣り三昧・猫三昧』(by Mr,NENEKO)
アマゴ釣りの憂鬱』(by Mr,M's)
いわなバカ』(by Mr,Shaku iwana)

*today's tackle  
rod:Rightstaff 8'10 #3 (CFF), G2 8'08 #4 (SCOTT)
reel:CT-3/4 (Redington), CMR 3/4 (Marryat)

 taro's magazine mainsite … 
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by taros_magazine | 2008-02-20 00:43 | fly fishing diary


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