祝福

 渓流釣りをしていて、こんなふうに言葉をかけられたのは初めてだった

 『デッカイですね!おめでとうございます!』

c0041105_23225944.jpg だたっ広い天竜の流れのど真ん中でライズしていたレインボー…新しい相棒のsageとフォローの風のおかげでなんとかキャストしたフライをひったくったレインボーは、何度もその”住処”へ帰ろうとリールからラインを引きずり出した

 そんな慣れない大物とのリールを使ったやりとりの後、なんとかネットインした直後に、すぐ横のポイントにいたフライマンがかけてくれた言葉だった

 その言葉に本当に嬉しくなりながらも、リリースした後に思い出したのはまったく逆の気持になった時の出来事だった

 フライを始めた頃に通った奥飛騨のとある渓…成魚放流で有名だったその渓には、自分と同じように”ここなら釣れるだろう”と思ってやってくる釣り人も多かったのだろう
 
 その川のほとりで、帰り支度をしていた他県ナンバーの釣り人から声をかけられた 
 『ココさー、何が釣れるの?』

 ”あれ、釣れなかったのかな?”と思いながら『アマゴやイワナ、それにレインボーなんかも結構釣れますよ』と答えると、『どうせ尾ヒレのまーるいヤツでしょ!』と吐き捨てられた

 はるばる奥飛騨までやってきて釣れなかった悔しさ、さらに他人が釣ることの悔しさ…

 彼は他人にも同じような不愉快さを味わわせることで、自らの気持をなだめようとしたのだろうか…
 
c0041105_232441.jpg もちろん、この天竜川での釣りは、休日ともなれば何人もの釣り人が数メートル間隔で並んでキャストを繰り返すという、普通の渓流に比べれればかなり特殊な状況にあることは間違いない
  
 しかし、そのことが逆にここに集まる釣り人を”おおらか”にしているように思う
 駐車場ではフライ・ルアーを問わず見ず知らずの者同士が挨拶を交わし、時にはランディングの手伝いさえもすることもあるという

 もし、あなたがココで大きなレインボーをキャッチしたら…
 たとえそのレインボーの尾ヒレが丸くても、まわりの釣り人はきっと祝福してくれるだろう


*other side …
大好き!管理釣り場』(by Mr,sammy)
アマゴ釣りの憂鬱』(by Mr,M's)

*today's tackle  
rod:G3 RPL 9'00 #5 (Sage)
reel:FLYSTART 1 (ROSS)

 taro's magazine mainsite …
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by taros_magazine | 2007-12-27 23:28 | fly fishing diary


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