闘争心
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 小学生の頃、サッカーやソフトボールのクラブに入ってはいたが、肝心の大会が近づくときまって不安になった
 『選手に選ばれたらイヤだな…』

 もっとも、自分の技術ではそんな心配をするまでもなく万年”補欠の補欠”ではあったが、それよりも代表選手として試合に臨む、という”プレッシャー”が、競技自体の”楽しさ”を奪ってしまうような気がしてイヤだったのだ

 時が経ち、ミニバイクでレースをするようになっても同じようなコトを思った

 公道では絶対に許されないような走りで、対向車も飛び出してくる子供もいないサーキットを走ることはメチャクチャ楽しかったけど、コーナーで強引にイン側にネジ込んできて、ヒジで人を押し出しながら前に出て行くようなヤツが”好成績”で賞賛されるのを見ているうちに、自然とコースからは足が遠のいていった

c0041105_23244580.jpg 基本的に、自分には”闘争心”というモノが欠如しているんだと思う
 
 だから釣りみたいな”趣味”においては尚のこと…誰かと何かを競う、なんて考えてもみなかった

 ただ、この日の天竜へは『絶対に、何が何でも、とにかく1匹でも釣ってやる!そうすれば…』という、猛烈な闘争心を持ってやってきた

 しかし日曜のお昼前…お気に入りのダム下のポイントは当然のように満員だった
 仕方なしに入ったプール上の瀬…対岸にはDHを振る彼女連れのフライマンの姿があった

 自然とそのDH氏を”仮想ライバル”と見なし、何とか彼より先に1匹釣ろうとキャストを繰り返す…が、向かい風と背後の枝(そして己の技術)にジャマされて思うように流せない
 寒い中、岩に腰掛けている彼女にヒットシーンを見せたいであろうDH氏も、思うようにコトが運ばない様子…

 ガマン比べのような”対決”は、DH氏が下流へ移動したことでひとまず休憩となったが、闘争心旺盛なこの日の自分のアドレナリンはさらに妄想を加速させる

 『アイツが釣れなかったポイントで、オレが釣ってしまえば…』

c0041105_2325330.jpg 急いで対岸へ渡り、流れるマーカーに神経を集中させる
 
 やがて、一目でソレとわかるレインボーのアタリ…ネットに納まったのは30センチほどのナイスコンディションだった

 リリースしてすぐに下流にいるはずの”元ライバル”を探す…が、すでにその姿は消えていた

 その後、ほどよくリラックスしたのが良かったのか、そのポイントで同じようなコンディションのレインボーを数匹ヒットした後、今度は格段に重い手応えが伝わってきた

 美しい弧を描く2日前に手に入れたばかりのニューロッド…そのバットに軽く左手を添えて、浅瀬に誘導したレインボー…その1匹で、”仮想対決”に終止符を打った

 『今週はオレの勝ち、だよな?』

 その後下流へ向かい、友人たちと合流してのんびり釣りを楽しんだ
 すると対岸のスペイキャスターも、”ライバル”ではなく”仲間”に見えた
 そして、もうバレようが、サイズが小さかろうが、とにかく天竜で釣りをしていることが楽しかった

 『やっぱり…”競争”するより、普通に釣りしてるほうが面白いな…』
 
 それにしても、どうしてあんなにシャクに障ったんだろう?(苦笑)


*other side …
大好き!管理釣り場』(by Mr,sammy)
アマゴ釣りの憂鬱』(by Mr,M's)

*today's tackle  
rod:G3 RPL 9'00 #5 (Sage)
reel:FLYSTART 1 (ROSS)

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by taros_magazine | 2007-12-17 23:32 | fly fishing diary


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