Challenger Spirit (MotoGP 07' Round-10 Deutschland GP)
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 ストーナーはペースを上げるのか?それとも…

 バレンティーノ・ロッシが全身から派手に火花を散らしてグラベルに沈んだ後の若きポイントリーダーの走りを、フィアット・ヤマハのピットクルーはもちろん、『OUT ROSSI』のサインボードを出した当のドゥカティのチーム関係者も固唾を飲んで見守っていたはずだ

 そして、コントロールラインに帰ってきた彼と、トップを快走するダニ・ペドロサの間隔が若干開いたのを確認した時、両チームが抱いた感想はおそらくまったく逆だったのではないだろうか?
 
 チーム・ドゥカティにとってそれは、予定どおりだった
 このまま20ポイントを加算してアメリカへ渡り、そしてサマーブレイク後はポイント差を計算しながらレースをこなしていけば…と、サインボードの意味を理解してペースを落としたストーナーを見て安堵したことだろう
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 一方、チーム・ヤマハにとっては意外なペースダウンだったはずだ… 

 これまでストーナーが見せてきた速さ、そして強さは、その若さに似合わないある種”非情”なものだった
 特に雨のドニントンで見せた強気の走り…後方に沈んだロッシにトドメを差すかのような…に象徴されるよう、最大・最強の敵であるロッシに対しては、わずかなスキに対しても持てる全ての力で攻撃するような”好戦的”な姿勢で臨んできた

 その彼なら、ロッシが序盤でリタイヤという願ってもない展開となったこのレースで、ここぞとばかりに25ポイントを獲りに行き、そしてロッシに致命傷を与えるだろう…と、ヤマハの関係者は背中に寒さを感じながら予想していたのではないだろうか?

 そんなふうに両チームがストーナーの一挙手一投足に注視する中、一気にペースを上げたライダーがいた
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 それは、ストーナー同様に『ROSSI KO』のサインボードを確認した瞬間、このジレったいサーキットに耐えられなくなったかのように速さを爆発させたダニ・ペドロサだった

 序盤で多くの経験豊富なライダーがスリップダウンする中、まるでリタイヤしたライダーの仇を討つかのような、そしてチャンピオンシップ・ポイントで独走をしようとするストーナーに立ちはだかろうとするかのような情熱的な走りだった…

 そのペドロサがチェッカーを受けてから30秒以上後、BS勢3台による5位争いをやっとの思いで制し、11ポイントを獲得したストーナー… 

 32ポイントのアドバンテージは、”マッチレース”だった1週間前までなら”上出来”だったのかもしれない
 しかし、ついに目を覚ましたホンダ勢と、大きなアドバンテージと思われていたタイヤの思わぬ落とし穴…

 常にチャレンジャーとしてのスピリットを持っている者だけが制することのできる次戦ラグナ・セカに、はたしてストーナーはどんな気持で臨むのか…
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by taros_magazine | 2007-07-16 16:30 | motorcycle diary


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