Rise Fishing Strategy (day2)
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 前日に訪れた石徹白が”ライズの川”だとすると、この日訪れた忍野は自分にとっては”サイトの川”である

 川底まで見通せる湧水の中にフライを漂わせ、口をあけて向かってくる魚を待ちかまえ、そしてフッキングさせる…それはまったく違うシチュエーションであるハズの石徹白のライズ狙いと、同じように官能的な釣りだった

 だから今年初めて立った桂川のほとりでも、迷わずティペットにはニンフを結んだ
 赤いプラスティック・ビーズの付いたマラブーに、すぐにレインボーが食いついた

 気をよくして向かった下流では、多くのヤマメがライズを繰り返していたが、”サイトの川”に来たはずの自分は、そのままマラブーを沈めるべく流れに向かってキャストすると…

 それは意外な光景だった
 水に馴染んで沈む前の、水面を漂う黒い流下物に、ヤマメたちが激しく反応したのだ

c0041105_196182.jpg 忍野でのライズは、それこそ”コムズカシイ”釣り方でしか取れないと思っていた
 星の数ほどのブログやWEBサイトが、忍野でのライズフィッシングをドラマチックかつロジカルに語っていることもあり、忍野ではサイトを楽しむことに専念していたのに…

 その光景を見た後から、ポイントごと、釣れるごとにドライとニンフを取り替えながらの中途半端な釣りをすることになった

 ドライで釣れる、ドライで釣れない、ニンフで釣れる、ニンフで釣れない、じゃまたドライ…そんなローテーションを繰り返しながら、最上流部まで釣り上がっていった

 そこでは、この日一番のライズリングが広がっていた

 今までの自分ならスルー、石徹白なら夢中になってしまうその光景を前に、おそらくはこの日最後になるであろうセッションを、ドライにするかニンフにするか、なかなか結論を出せずにいた

 そんなとき、思い出したのがあの頃何度も見たビデオのあのシーンだった

 東北の美しい渓の中、おそらくは尺近いヤマメとのやりとりの最中、”痛恨”のバラシをしてしまったハズの、あるフライフィッシャーの表情…
 それは、故西山徹氏のような満面の笑顔とも、岩井氏のちょっとニヒルな笑顔とも違う、とても無邪気で、それでいて逃げていった魚にさえ深い愛情を感じさせるような素敵な笑顔だった

c0041105_1964423.jpg そんなシーンを思い出し、出なくても、バレても、笑って帰ろうと思い、小さなドライを結んでキャストした

 パワフルなロッドのおかげでうまく飛んでくれたフライに、ライズリングの主はゆっくりと近づき、そして水しぶきを上げた…

 あの頃、何度も見たフライフィッシングのビデオ…

 それは、”フライフィッシング学”の教材としては自分には難しすぎのたかもしれないけど、”遊び”としてのフライフィッシングの楽しさは、存分に伝えてくれていたんだと気づいた


special thanks
 "Rise Fishing Strategy"(VHS-VIDEO) , by Seiji Sato

*today's tackle
rod:G884 #4 (Scott)
reel:CMR 3/4 BRN (Marryat)

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by taros_magazine | 2007-05-26 19:07 | fly fishing diary


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