寒狭川

 少なくとも、自分のまわりで”寒狭川”と言えば、それは大名倉や当貝津…つまり寒狭川上流漁協の管内のことである
 しかし多くのフライフィッシャー…それも全国の名だたる名川をフィールドとしている人たち…にとっては、その名は広見ヤナ上の流れや、その下流の大きくカーブしたプールで渋いライズを繰り返すシラメをイメージさせる言葉だという

c0041105_22393367.jpg 寒狭川中部漁協がこうした”名声”を獲得したのは、言うまでもなく”フライ・ルアー専用区”の設置によるものだ
 著名なフライフィッシャーが足を運び、シラメの渋いライズに一喜一憂するシーンはテレビや雑誌でも何度となく取り上げられ、今では長良川と並ぶ2月解禁河川の風物詩となっている

 これまではこうした評判に対し、自分は機会があるごとに『上流の方が絶対にいい釣り場だよ』と主張してきた

 『大名倉の方が渓相は抜群にいいし、魚影も型も当貝津あたりの方が絶対に期待できるのに、何でわざわざ遠くからあんなトコロに…』

 その自分が、3週連続でこのプールに立ち、9xのティペットでシラメと格闘することとなった
 そして、3回目にしてついに寒狭中部名物の”ゼロ釣法”ならぬ”ゼロ釣果”を味わうことになった

 でも、不思議なほど落胆していなかった
 考えてみれば、これこそが自分がイメージしていた”寒狭川中部”なのである
 立ち並ぶフライフィッシャーやルアーマンの中で、スレきったシラメを相手にラインを可能な限り細くし、フライを取っ替えひっ替えしてなんとか仕留めようとするも、最後の最後にフラれる…
 その一方で、確かな技術と戦略を持ったエキスパートが次々とヒットを繰り返す…
 まさに、フライにハマりつつあった頃に雑誌で読んだとおりの光景だった

c0041105_22564529.jpg この日、広見ヤナのプールの水面は、あの頃から技術的にも戦略的にもちっとも進歩していない自分の姿を映す鏡のようだった
 そういった意味で、新しいシーズンを迎えるこの時期に寒狭川中部で半月を過ごしたことは、とても意味深いものだったと思う

 そんな中、ひとつだけ”確実に進歩した”と感じることもあった
 
 それは、釣りを楽しむ、ということ…
 
 仲間たちと並んで竿を出し、バレた釣れたと嬌声を上げる。ランチタイムでも話題は尽きず、持ち寄った料理や、ときには美酒に酔う…

 そんな”大いなる進化”も確認できたこの半月だった
 そして今、季節も気持も自分にとっての本当の”寒狭川”…寒狭川上流へと向かっていくことを強く感じている
 
 この日仲間から頂くことになったお酒を味わいながら…
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 *other side …
一から出直し修行的毛鉤釣』(by Mr,godzilla2004)
Step into the river』(by Mr,BILL)

*today's tackle
rod:G2 8'08 #4 (Scott) , FREESTONE XT 8'08 #3 (Shimano)
reel:CMR 3/4 (Marryat) , TR-L Solid (Abel)

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by taros_magazine | 2007-02-19 22:50 | fly fishing diary


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