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 2月のこの時期になると、自宅からほど近い界隈が俄に活気づく
 赤鬼、青鬼、そして天狗…1000年以上の歴史と伝統を誇る”鬼祭”に向けて、各町内が日毎に熱気を帯びてくるからだ

 自分も以前、ちょっと関わったことがあったのだが、その時古参の役員が言った”注意事項”がどうにも引っ掛かった
 『みんな興奮してますから、行列に不用意に近づくと殴られるかもしれませんので気を付けてください』
 
 ”それは違うだろう…人を殴るのは祭りで興奮とかじゃなく、横暴なだけの輩がそれを口実にしているだけの暴力だろうに…”
 祭自体はキライじゃない。でも、それに乗じて暴れるのを楽しみにしている連中がいるような気がして、それ以来鬼祭を見に行っても、どうにも心から楽しめなくなっていた

c0041105_2284721.jpg 解禁の”お祭り騒ぎ”から1週間。寒狭川中部は相変わらず賑わっていた。
 細い道路は夜明け前から4駆やワゴン車で渋滞し、薄暗いうちからプールには何人もの釣り人が陣取っていた

 「解禁だから」という理由だけで、そんな”祭り”の中に身を置くことをこれまでは思いっきり避けていた
 人の視線を気にしながらキャストするのもイヤだし、ライズを他の釣り人と奪い合うようなこともしたくなかった
 
 しかし1週間前に経験した2カ所の”お祭り”は、意外なほど"friendly"だった
 橋の上から右だ左だと”コーチング”してくれる地元のオヤジ連中や、目が合えばニヤリと笑顔を返してくれる餌釣り師、そして丸見えながらもナカナカに賢いアマゴたち…

c0041105_22192249.jpg そんな雰囲気に身をゆだねているうちに、自分が狙っていたライズ目がけて対岸の堤防から垂らしてきたエサ釣りのラインと”オマツリ”した時も、『あー、ちょっとまって…ハイ、取れましたよ!』などと自然に対応するようになっていた

 2週続けて訪れることになったこの日の寒狭川も、例によって至る所でルアーやテンカラ、それにもちろん多くのフライフィッシャーが狭い間隔で竿を振っていた
 時には絡みそうになり、ときにはライズを奪い合いながら…

 結局、”祭り”とか”争い”とかじゃなく、”ただの釣り”なんだと思った
 
 川が流れていて、魚がいて、それを釣るためにやってくる…
 そのことが楽しければ、それでいいんじゃないかと思った

 そして、石徹白でライズを狙うときのように、前日放流された魚を相手にフライボックスをかき漁り、細いラインで狙い続けた…
 あれほど避けていた寒狭中部で、その解禁直後のフィールドで…

c0041105_2291464.jpg そして豊橋の街では盛大に鬼祭が開催された
 たまたま近所に買い物に出掛けたとき、青鬼の行列に出くわした

 『すみませーん、ちょっと止まってくださーい…ハイ、ご協力ありがとうございます!』
 行列の最後尾で交通整理をしていた役員の人は、丁寧に一礼しタンキリ飴を1袋くれた

 きっと、今度から鬼祭も心から楽しめるだろうと思った


*other side …
輝ける沢の辺で』(by Mr,Rise)
釣り三昧・猫三昧』(by Mr,NENEKO)

*today's tackle  
rod:Rightstaff 7'10 #3 (CFF)
reel:CT 3/4 (Redington)

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by taros_magazine | 2007-02-13 22:21 | fly fishing diary


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