楽しいところ、楽しいこと
 
 とにかく、普通に釣りができればどこでもよかった
 トラウトと呼ばれる魚がいるであろう川の水面に向かって、フライをキャストできればそれでよかった…

 わずか1週間ほどの間に3度も黒いスーツを着たことで、意識はしていなくても自然と無口になっていた
 そんな中で訪れた久しぶりの休日。朝からただぼんやりとテレビを見て過ごしているとき、なんとなく”楽しいところ”へ行きたいと思った
 
c0041105_0551260.jpg 天竜のダム下の駐車場に着いたのは、もう11時を過ぎた頃だった
 川の両岸にはもう大勢の釣り人が立ち並んでいた

 いつもなら”イヤな予感”に目眩がしそうなこの光景だったけど、この日はそんな天竜の風景がちょっと嬉しかった
 暖冬とは言え1年で一番寒さの厳しいこの季節に、朝から釣りに興じる人たちが集まっている姿は、ここが”楽しいところ”であることを証明しているように思えたからだ

 そんな釣り人たちの間に入り、水面を流れるマーカーや対岸のフライマンたちの姿をぼんやりと見つめる
 およそ一ヶ月ぶり、年が明けてから最初のフライフィッシングは、天竜の流れと同様にゆったりと流れる時間の中で過ぎていった

 やがて遠くに見えるフライマンがレインボーをキャッチした
 心の中で拍手をし、視線を手前に戻すと自分のマーカーがクィっと動いた

c0041105_0552464.jpg 反射的に振り上げた右手に伝わる小気味よい振動…
 小振なレインボーが体をくねらせながらネットに納まるまでの時間は、実際にはものの数秒だったかもしれないけれど、まるで斜のかかったスローモーションの映像を見るように、ゆったりと味わうことができた

 すぐ横の瀬から笑顔で祝福してくれた若いフライマンにポイントを譲り休憩のため駐車場に戻ると、そこには見覚えのある仲間たちの笑顔があった

 今日の釣果報告から始まり、タックル、フライ、そして時計や靴の話へ…釣りをすることも忘れてしまいそうなほど、いつまでも”楽しい話”は続いた…

 魚を釣ることはもちろん、そこへ出掛けること、川に立つこと、フライをキャストすること、そして仲間との会話…フライフィッシングは、やっぱり楽しかった
 
 そして、こんなにもシンプルで、こんなにも大事なことに今さらながら気づかせてくれたすべての人たちにあらためて感謝しながら、今は解禁をゆったりと待っている
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*other side …
大好き!管理釣り場』(by Mr,sammy)
アマゴ釣りの憂鬱』(by Mr,M's)

*today's tackle  
rod:"fujimaki"Special 8'06 #5 (Factory Haru)
reel:CR5/6 (coatac) , halcyone trout (KIRAKU)

 taro's magazine mainsite …
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by taros_magazine | 2007-01-30 00:58 | fly fishing diary


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