想像上の生物
 
c0041105_2361233.jpg ちょうど1年前、ここで耳にした話を今でもハッキリと覚えている 
 
 『50センチを…2匹』
 『55センチ』
 『70センチくらいかなぁ…』

 自分の住む豊橋から1時間半ほどのこの天竜川に、そんなサイズの鱒がいるとはとても信じられなかった
 
 それ以前にも、通っていたショップのオーナーさんから『天竜はイイよ!』と何度も勧められた
 根羽川で会った浜松のフライマンからも『天竜にも来てくださいよ!』としきりに誘われた

 それでも、去年初めて訪れるまで…正確にはそのときもほとんど釣りはしていないのだが…この距離的には”近い”部類に入る、渓流オフシーズンの格好のフィールドに足を運ばなかったのは、やはり心のどこかに『そんな魚…どうせ自分には釣れないだろうし、そもそも本当にそんなにいるかどうか…』という、アキラメにも似た非現実感に捕らわれていたからだと思う

c0041105_234555.jpg そしてあの日から1年が経った

 この1年で、魚のサイズに対する意識も随分と変わってきた
 
 西野、忍野、そして段戸湖…実際に目で見て、手に触れてそのサイズを確認した、それまでは”想像上の生物”でしかなかった魚たちは、大きさこそ寒狭や根羽のそれとはケタ違いだったけど、まぎれもなく実在する鱒だった

 この日、久しぶりに見た天竜の流れは、浜松の街で見る優雅な流れとはまったく違った表情に見えた
 
 彩づき始めた山並み、冷たい北風、重い流れ、立ち並ぶフライマンたち…
 そのどれもが、ここに巨大な鱒が潜んでいることを確信させるに充分な光景だった

 そして”幻の”レインボーが遂にその姿を見せた
 この日同行していたライズさんのロッドが強烈に絞りこまれたのを合図に、自分の#5ロッドも何度も何度も大きく弧を描いた

 めったに使わないメジャーを当てると、そこに指し示されていたのは、まさに1年前の会話のとおりの数字だった

 ついに現実となった”想像上の生物”
 それは、その名の通り古代からアジアの各地で伝説上の生き物として語られてきた”竜”の名を持つ川、天竜に潜んでいた

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*other side …
輝ける沢の辺で』(by Mr,Rise)

*today's tackle  
rod:"fujimaki"Special 8'06 #5 (Factory Haru)
reel:Ceddy 4/5 (Coatac)


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by taros_magazine | 2006-11-20 22:59 | fly fishing diary


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