天下一武闘会 (motogp 06' Round-10 ドイツGP)
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 ”オートバイに乗ったら誰にも負けない”
 10代…いや、子供の頃からそんなふうに信じてきた連中が世界中から集まっているのがグランプリだ
 
 そんな”誰にも負けない”はずのライダーを、この最高峰の舞台は勝者と敗者に明確に分けてしまう
 そんな”弱肉強食”の世界では、持てる体力、技術、知力のすべてを出し切ったとき、最後の最後に優劣を付けることになるのは、そのライダーの持つ”必殺技”の威力だ

c0041105_9442539.jpg  あの伝説のホッケンハイムで見せたようなケビン・シュワンツの狂気に満ちた”突っ込み”、ウェイン・レイニーなら鈴鹿の2コーナーからS字あたりで見せる超高速の”切り返し”、フレディ・スペンサーの暴力的なアクセルワークによるロケットのような”立ち上がり”、そしてエディ・ローソンの驚異的な精神力の賜物であるラップタイムコントロール…
 
 こうした”フィニッシュホールド”を持つ彼らは、どんなに激しく、限界ギリギリのバトルをしていながらも、最後の最後で対戦相手をねじ伏せてきたのだ… 

 4台から6台によるバトルが繰り広げられたこのドイツGPでも、最後にロッシが勝つということは、多くの人が予感していたのではないだろうか
 速く走るための要素のすべてを高次元でバランスさせている彼の、その中でも特に突出した部分…無理なラインでオーバーテイクした後もほとんどタイムをロスしない…は、こういうレースでこそ威力を発揮するはずだからだ

c0041105_9444099.jpg そうした意味で、結果的には4位までがコンマ3秒以内でフィニッシュするという近年にない大接戦も、どこか緊迫感の薄いレースという印象は否めなかった

 次々と渾身の力を込めた大技を繰り出す王者に対し、挑戦者であるはずのメランドリも、ヘイデンも、ペドロサも、ただ”受け”ているように見えた
 彼らがロッシに勝つためには、強烈なパンチを受けても耐え、なおかつ己の”フィニッシュブロー”を見舞わなければならないのに…

 気がつけば、ロッシとニッキーのポイント差は”ほぼ1ゲーム差”になっていた
 
 次のレースは、ランキング1位での凱旋レースとなる母国GP…
 ニッキーがロッシの猛攻をはね返す”カウンターパンチ”を放つとすれば、最大のチャンスといえるこのラグナセカで、ヨーロッパとアメリカの”番長”同士の今シーズン最大の”喧嘩”が見られるかもしれない

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by taros_magazine | 2006-07-19 09:51 | motorcycle diary


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