前田 淳 (1967'~2006')
 こんな悲報を聞くたびに、ただでさえいたたまれない気持ちに輪をかけるかのような報道のあり方に怒りを覚える

 あのバイクブームといわれた80年代でさえ、新聞やテレビがレース結果を報道することはほとんどなかった
 記憶にあるのは86年の最終戦で平忠彦が250ccクラスで優勝した時くらいなものだ

 そんなマスコミがタボハゼのように食いつくのがレース中の死亡事故である
 
 いや、レース中はおろか、練習走行中の事故でさえも報道され、そのたびにサーキット側の安全管理と同時に、ライダーの操作ミスやらマシンに何らかの異常だのと書き立て、誰かに責任をとらせようとする…
 
 申し訳程度のプロフィールだけでも掲載されればマシな方で、多くは”現場検証”をした警察発表をそのまま記事にするだけだ

 確かに、生身の身体で300キロ近いスピードで街を駆け抜けるTTレースは、もはや伝統や格式というもので言い訳できる領域を踏み越えてしまっているのかもしれない
 毎年のように死者を出すこのイベントがもたらすのは、華やかな栄光ではなく、血塗られた悲劇だけなのかもしれない
 
 でも、そういう批判の前に、逝ってしまったライダーのことを…本当の意味で命を賭けて、何かをつかもうとしたライダーのことを、もう少しだけ尊重してくれないか? 
 2輪のレースの危険性を訴えるだけでなく、その魅力についてもう少し理解してくれないか?
 
 
 今はただ、彼の事を想っている
 
 マエジュンよ、お前は生き急いだのか?それとも時を止めたのか?
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by taros_magazine | 2006-06-08 21:53 | motorcycle diary


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