逆襲の狼煙(motogp 06' Round-4 中国GP)
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 この予選から…、いや、ヘレスで彼の後塵を拝してから、ニッキー・ヘイデンはダニ・ペドロサの前を走ることだけを考えてスロットルを開け続けているようだ

 今シーズンの大きな見所のひとつだった”250卒業生vsスーパーバイクOB”の図式…
 しかし、それは今シーズンの開幕と同時に決着が付いたかのように見えた

 失望の内にGPを去っていったベイリスやチャウスのワールド・スーパーバイクのスターたち…
 それと入れ替わるように最高峰クラスにステップアップしてきたペドロサの開幕戦で見せた華麗な走り、そして続く第2、3戦のストーナーらの派手な活躍
 そうした250卒業生の輝きの影に、前戦のバーミューレンのポールポション獲得も、ニッキーのポイントランキング首位も完全にかすんでしまっていた

c0041105_2137127.jpg くしくも、前戦でテレビ解説を担当していた岡田忠之がこんな言葉を漏らした
 『市販車両ベースのマシンでレースをしてきたライダーと、排気量こそ小さいもののレース専用に開発されたマシンで経験を積んできたライダーでは、マシンに対する要求の”高さ”が違うんじゃないかな』

 その後に続く詳細については言葉を濁した岡田だったが、その言わんとすることは誰の耳にも明らかだった
 
 ”スーパーバイク勢とGP組じゃ、レベルが違うよ”

 250で国内無敵の速さを見せ、世界GPのトップカテゴリーでも頂点まであと一歩と迫りながら、後にコンバートしたスーパーバイク選手権で味わった思いもかけない屈辱…
 そんな彼のプライドを感じずにはいられない発言だった

c0041105_21363738.jpg この日ペドロサに敗れたニッキーは、その絶えがたい屈辱を転嫁する対象を探すかのように、パルクフェルメにマシンを止めるとリアタイヤに視線を落とし、ため息をついた
 彼のチョイスしたリアタイヤはもちろんペドロサと同じものなのに…

 そんな中、コーリン・エドワーズが、気まずい雰囲気を漂わせるライバルチームのチームメイト2人をエスコートして表彰式に向かった

 そう、コーリンはこの週末、常にロッシに先行し、レースでも終盤までトップグループに食らいついての3位だったのだ
 AMA時代、アメリカのいたるところでニッキーと火花を散らしたコーリン
 そしてメランドリ、ストーナーらを後方に追いやって、そのコーリンを追いかけたホプキンス…

 GPの優等生たちに対して、彼らスーパーバイクの野生児は、今そのプライドをかけて逆襲の狼煙を上げたのだ
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by taros_magazine | 2006-05-16 21:40 | motorcycle diary


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