釣れない川
 『ゴールデンウィークだから、きっとどこも人でいっぱいだろうから…』
 そんな気持ちも手伝って、峠に近い上流部にやってきた 
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 はじめてここに来たのは3年ほど前だった
 荒れているような、キレイなような…釣れそうな、釣れなさそうな…
 峠を越える細い県道に沿った流れは、確かに”渓流”の体裁は整っているものの、何かそこで釣りをする、という決断を下せない雰囲気を持った川だった

 それでも、ある日ふと思い立って入ってみた
 思っていたよりずっと広く、瀬、渕がバランス良く続くその渓では、川幅いっぱいに緑のトンネルが覆い、すぐそばを通る県道をまったく感じさせないほど濃厚な自然に包まれていた

 初めて入ったその日は、グッドサイズのアマゴを何度も掛けてはバラしてしまい、結局1匹もランディングできなかった

 その後も年に何度か訪れているのだが、同じように何度かバラしてしまっただけで、一度も釣れたことがないのだ

c0041105_5535424.jpg それでも、まるでスロットマシンの目が左から順番に揃っていくように、何かの条件が一つ、二つ、三つと揃うと、この渓へやってきてしまう

 そしてこの日も、これまでと同じように何度かの水しぶき、そしてNo Fishだった
 
 渓にいた短い時間の割には随分と重い疲労感…県道へ上がり、新緑と苔むした石の間を縫う小道を歩きながら思う
 『でも、きっとまたここへ来るんだろうな…』
 
 そして、ここで最初の1匹が釣れたら…何故だか分からないけれど、それがこの渓に入る最後の時のような気がした


*today's tackle
rod:FREESTONE XT 8'03 #2 (Shimano)
reel:TR-L (Abel)

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by taros_magazine | 2006-05-01 05:44 | fly fishing diary


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