ほぼ4ヶ月ぶりに地元の川に立つ

 いや、この宇連川に限って言えば、ちょうど2年ぶりの”再会”である
 なのに、川の流れも、それに沿って続く道も、ひなびた街の風景も、まるで昨日も訪れたかのように微塵の違和感もなくそこにあった
 待ちこがれた解禁、押さえきれない高揚感…なのに、まるで自分の家のすぐ近くにいるような不思議な感覚…

c0041105_21374554.jpg 意外なほど落ち着いて振る、新しいシーズンのファーストキャスト
 重いマーカーの付いたビーズヘッドは、気持ちよく…とは言っても4~5メートル…宙を舞い、小さな波紋を立てて水面下に消えた

 誰もいない小さなプール、ゆったりと流れる時間…
 ただ、足下の砂地に刻まれた無数の足跡が、2日前の喧噪と、ここに残っている魚がほとんどいないことを物語っていた

 昨夜までの雪の影響もどうやら心配ないようなので、上流部の支流へ移動してみた
 カーナビ画面を見るまでもなく街道を外れ、勝手知ったる路肩に車を止め、記憶を辿るまでもなく小さな集落の細い路地の先にある橋を渡り川に下りる

 以前は大きなアマゴが何匹もライズしていたポイントではカワムツが群泳していたけど、大きな木のトンネルが続くこの流れもまた”自宅の裏庭”のように飾らずに過ごせる場所だった

c0041105_21375843.jpg 結局、数匹のカワムツを釣っただけの”待望のシーズンイン”…
 川から上がり、タックルとウェアを荷室に放り込んで、”裏庭”から自宅へ1時間かけて戻る
 
 乾き始めたアスファルトに、うっすらと刻まれた轍…
 
 そのとき、朝から感じていた不思議なほどの”落ち着き”の理由がわかった

 もう何年も、何十回もこの道を走り、喜怒哀楽のすべてをこの川で味わってきたのだ
 そんな川と、ここへ来るまでの道中にこれまで振りまいた膨大なエネルギー…それは消えてなくなったのではなく、年を重ねるごとに、この道に、街に、川に、轍となって残っていたのだ…
 その自らの”匂い”が濃厚に漂う轍の上をなぞっていたからこそ、久しぶりに訪れたはずのこの川で、まるで自分の家にいるかのようにリラックスして釣りを楽しむことができたんだと

 地元で感じるゆったりとした気分…
 初めての川で味わうドキドキ… 

 今年もこのふたつの感覚を楽しむことができる季節がやってきた

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*today's tackle
rod:Cremona 8'07 #3/4 (Coatac)
reel:Philius small trout (KIRAKU)

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by taros_magazine | 2006-02-08 21:50 | fly fishing diary


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