ただし書きの勝利 ( motoGP 2005' USGP )
 
 ついに”アメリカの最後の才能”(勝手に呼んでるんだけど…)ニッキー・ヘイデンが勝った
 
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 順位争いという部分では、上位はわりと等間隔でラップを刻む一見淡々としたレース展開だったけど、ジェットコースターのようなコース特性と地元のライダーが上位を走るという展開にわき上がる観衆が、レースに絶妙な味付けをしてくれたので、最後まで眠くならずに(朝5時起きだよ)楽しむことができた

 ただ、その”味付け”が今回の勝利を割り引いてしまっていないだろうか?

c0041105_23353878.jpg 予選からテレビ放送でも盛んに言われていた「地元の利」や「知り尽くしたコース」というフレーズ…まるで「コークスクリューの走り方を知っているからニッキーやコーリンはロッシに勝てた」と言っているように聞こえてしまった

 かつてウェイン・レイニーが果敢な走りで勝ち取ったGP初優勝が、「カーボンディスクブレーキのおかげ」と長い間言われ続けたように、今回のニッキーの気迫に満ちたライディングが”ただし書き”付きで語られてしまうのでは、と心配してしまう
 
 もう一人、”ただし書き”に苦しめられているアメリカンがいた

 ケンタッキー出身のニッキーや、テキサス出身のコーリンと違い、このラグナ・セカのすぐ近くで産まれ育ったケニー・ロバーツ…

 あまりにも偉大な父親のチームを離れ、スズキに7年ぶりの栄冠をもたらしたのは5年前
 しかし、それは「ドゥーハン王朝とロッシ時代の谷間の”タナボタ”タイトル」という論評にさらされ続けた”ただし書きの栄冠”だ

 そのただし書きを払拭すべく、もがき続けた彼だったが、スペシャルカラーのヘルメットで望んだ、この文字通りのホームタウンGPでも、チームの”No,2ライダー”の若いアメリカンに1分近く遅れてチェッカーを受けた

 フィニッシュの後にコースに入ってきた観客…おそらく友人たちだろう…が用意した星条旗をオフィシャルに返し、そのまま手ぶらでピットに戻っていったケニー
 
 この日彼のために用意されていた星条旗…ニッキーの持っていたものよりもはるかに大きなそれは、今の彼には重荷でしかなかったのかもしれない
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by taros_magazine | 2005-07-11 23:42 | motorcycle diary


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