麻薬
 
 まぁ自分なんかの場合は「釣れりゃなんでもウレシイ」ような人間なんで、釣れた魚がランディングネットのスキ間から逃げられるようなサイズだろうが、尾びれがアンコウのように丸かろうが、それほど落胆なんてしない 
 
 もちろん、ヒレピンの尺なんかがつれちゃった日には感動のあまり思わず熱いモノが股間を…もとい、頬を伝うようなことになるかもしれないけど、幸か不幸か(いや、どう考えても不幸…)今までのところそのような経験はない
 そもそも自分のような未熟モノFFマンが数やサイズを望むなんてもってのほか。『釣れるか、釣れないか』が大きな問題なのである
c0041105_21401592.jpg
 さて、地元の寒狭川や根羽川はこの入梅時期になると大量の稚魚アマゴが川に放たれる
 
 なので、この時期は自分のような輩でも“数釣り”を満喫(?)できる数少ない時期であり、極細のロッドを手に、自然と足は流れの緩やかなトロ場へ向う…のが恒例だったのだが、昨日仕事を早めに切り上げて向かった先は、百戦錬磨の大アマゴがいる(ハズの…)淵だった

 結論から言ってしまうと、この日もあの尺アマゴは顔を見せてはくれなかった。そのかわり、ついでに竿を出した下流の小さなプールで、27センチのアマゴがロッドをバットから曲げてくれるというウレシイ誤算があり、気持ちよく家路についた

 『限られた時間の中で、あえて釣れる確立の低い場所へ向かってしまったのは何故なんだろう…』
 帰り道、稚魚アマゴが群れていると思われるトロ場を車窓越しに眺めながら考えた
 『雨の後だから、イブニングだから…』いや、そんな理屈では説明できない“衝動”のようなものに突き動かされていたような気がする
c0041105_21404267.jpg 
 考えてみると、今シーズンはいわゆる“グッドサイズ”(あくまで自分にとっての、だけど)を手にする機会がいつになく多いような気がする 
 そして、そのサイズの魚がロッドを通して手のひらに伝える“ファイト”は、時として何日も感覚が残っていることがある
 
 ブルブルと、自分の意志とは無関係なところで、筋組織に訴えるような感覚が…
 
 先日、西野川を案内してくれたエキスパートの方の言葉を思い出した
 「まるで“麻薬”ですよ」
 その日の西野川でも何匹もの尺アマゴをキャッチした氏でも、“サーモン”のひき、走り、そして釣り味の格別さをこう表現した

 これまで小さなトラウトと楽しく遊んできた自分も、ついに“ジャンキー”への第一歩を踏み出したのか…
 目に見えない手のひらの“震え”は、それを証明しているのだろうか…


*today's tackle
rod:FREESTONE XT8'03 #2 (SHIMANO)
reel:TR-L (abel)

"taro's magazine" main site…
[PR]
by taros_magazine | 2005-07-08 21:45 | fly fishing diary


<< 引き際 四次元釣法 >>