四次元釣法
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 「なぜ、人はサッカーに熱中するのか?」
 以前読んだ雑誌にこんな投げかけがあり、その回答の一つとしておもしろい話が載っていた
「サッカーボール…それは球形。すなはち、地球と同じ形のものを弄ぶことに、本能的に痛快さを感じるのである」
 ま、「バスケットやバレーボールだって丸いだろ!」というツッコミはあろうが、コレが結構当たってる気がして妙に覚えている
 
 さて、なぜ私たち(なぜか複数形だ)はフライフィッシングに熱中するのか?
 昨日、下伊那の釣行に同行したテンカラ師の方から興味深い話しを聞いた

 「テンカラは水面~水中で毛鈎を動かして、岩の右や左へコントロールしたり”3次元”的なコントロールができるんですよ」

c0041105_20323822.jpg そう言われてみれば、自分がやっている(というかコレしかできない)ドライの釣りでは、水面での左右や前後は意識するけど、垂直方向での動きを用いることはしていない
 エキスパートの人ならまた違ったコントロールもするんだろうけど、自分のは完全に”2次元”、それも狭い世界の釣りだ

 『3次元に生きていながら、2次元の世界で楽しむ』 これがフライフィッシングに熱中する理由なのだろうか? 

 そんなコトを考えつつ、川から上がると古いお宮さんがあり、そこには里の人たちがお金を出し合って建立した舞台が立っていた
 おそらく、古くからここでは能楽や舞踊、それに田舎歌舞伎なんかが演じられてきたんだろうと思う

 そんな舞台に腰掛けながら、すぐそばを流れる渓を見てみる 
 澄んだ流れの上には木造の橋がかかり、そのたもとの桜の木が水面に作り出す陰の中で、ちいさなアマゴがライズした

 フライフィッシングは間違いなく3次元の釣り…いや、そこに”歴史”という時間の流れを掛けあわせた4次元の世界で繰り広げられるものだと実感した 
 そんな普段は感じることのできない世界に浸ることができるから、私たちはフライフィッシングに熱中するのかもしれない

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*today's tackle
rod:EUFLEX XF8'02 #2 (TIEMCO)
reel:Fates TM-1 (TENRYU)

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by taros_magazine | 2005-07-03 20:51 | fly fishing diary


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