1秒の壁 (motogp 05' カタルニアGP)
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 「レースでの”1秒”は、とてつもなく大きい」などと言われることがある
 それを表現するのに「1秒で100メートル近く走るから」などとしたり顔で理屈をこねる人もいるが、実際にサーキットでレースをしてみればわかることだが、1ラップで相手より1秒程度速くても抜けやしない。

 わかりやすいように単純計算してみると…
 
 1ラップで1秒。もし直線が2本、コーナーが8カ所のサーキットなら、1つのセクションでのアドバンテージは0.1秒でしかない。平均時速を160KMとしてもセクションあたり4メートルほどの差である。バイクの全長が2メートルとすると、相手のリアタイヤに触れるところにいたのが、ギリギリで前にかぶせることができるかどうか、という差であるc0041105_23325083.jpg

 ここから何がわかるか、というと相手をオーバーテイクし、なおかつ離していくというコトが、いかに端から見ているより難しく、限界を超えたところで行われているか、ということである

 それをアタリマエのように、そして計算どおりに実践できるライダー…それは現在のGPには一人しかいない。もちろんバレンティーノ・ロッシその人だ

c0041105_2333636.jpg それを分かっているからこそ、ジベルノーは終盤に不利になる可能性があってもフロントにミディアムを履いて序盤から中盤で逃げを打とうとした
 
 しかし結局は徒労に終わった。ロッシがチェッカーを受けてからジベルノーがフィニッシュするまでのタイム差は1.106秒

 この”1秒”はとてつもなく大きい


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by taros_magazine | 2005-06-14 23:35 | motorcycle diary


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