" Casey Stoner " (MotoGP 2011 Round-16 AUSTRALIA)
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 この日のフィリップアイランドでのケーシー・ストーナーの走りを見ながら、子供の頃に本で読んだ不思議な話を思い出した

 ある日、イギリス近海で沈没したフェリーからただ一人生き残った泳げなかった乗客
 それから100年ほど後、やはり同じ海域で沈没したフェリーからただ一人救助された泳げなかった船医
 さらにテムズ川で難破した遊覧船から唯一救助された男の子
 そしてさらに数十年後の第二次大戦中、機雷に触れて沈没した漁船から救助された2名のおじとおい…

 この助かった人が全て同じ名前だった、という話だ

 どこまでが本当なのかは今となっては知る由も無い”絶対に水で死なない名前”の話…

 常識や科学では説明できない、何か超自然的な不思議な力が特定の人にだけ作用する…そんなことが、もしかしたら本当にあるのかもしれない…そんな気にさせるほど、ストーナーの走りは特別だった
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 本当なら、かなり高いハードルだったはずの”母国GPでのタイトル決定”も、ホルヘ・ロレンゾのクラッシュと負傷で一気に現実味を帯びた

 強風と寒気で誰もがマシンのコントロールに苦しむ中、ラップごとに1秒近く後続との差を広げていき、雨粒がコースを叩きはじめ、たちまちサバイバルレースの様相を呈しても、ストーナーだけが悠然と走り続けていた

 そう、この”フィリップアイランドでは、"Casey Stoner"という名前は”絶対に転ばない名前”なのではないのか?そう思ったのだ

 一昨年のバレンティーノ・ロッシとの超接近戦、ガチンコのバトルを仕掛けてきた”王者”ロレンゾを一蹴した去年…

 どちらも”最速・最強”の相手が本気でプッシュしていたにもかかわらず、ストーナーはさらに高いレベルで、それでいてまったく破綻の兆しさえ見せない美しい走りで、彼らを倒してきたのだ

 この日、レース後には『何度も転びそうになった』と笑顔でコメントしたストーナー

 でも、ここでのレース中、彼が転倒することなどこれからもないだろうと思う
 
 彼が"Casey Stoner"である限り… 
 
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by taros_magazine | 2011-10-28 22:43 | motorcycle diary


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