"Determination" (MotoGP 2010 Round-9 United States)
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 今シーズン、激しい攻めの走りを見せ続けているダニ・ペドロサは、このレースにこれまで以上に期するものがあった

 昨年、ロッシの猛追をかわし勝利した得意のサーキットだからこそ、そして前戦ドイツで会心の勝利を得た後だからこそ、さらに高いレベルでの走りで強さを見せつけなければ…

 しかし、その思いはレース半ばの5コーナーで乾いたグラベルに叩きつけられ潰えてしまった

 クラッシュパッドまで飛んでいったマシンを一瞥しただけで、ゆっくりとコース外へ出て行くペドロサの姿からは、ただただ完璧な勝利を求めてこのレースに臨んでいた彼の覚悟が滲み出ていた

 タイヤを、時にクラッシュさえも厭わずにこだわってきた攻めの走りの理由、それは…

c0041105_1047586.jpg バトルになれば、バレンティーノ・ロッシには何度も子ども扱いされた
 
 かつての同門、ケーシー・ストーナーにタイトル獲得では先を越された
 
 そして今、同国のライバル、ホルヘ・ロレンゾがタイトル獲得に向かって突き進んでいる

 4強と言われながらも、何か取り残されてしまったような焦燥感に加え、HRCが決断した来シーズンの”新エース”の招聘という現実がペドロサに追い討ちをかけた

 これまで信じてきた己の才能と、師匠アルベルト・プーチの教え…
 しかし、それだけでは乗り越えられない高い壁を目の当たりにした時、彼はついに自らに決定的に足りないものに気づく

 ”レーシング・エリート”として歩んできたペドロサが、彼ら3人を超えるために選んだ手段、それが結果を恐れない”捨て身”の攻めの走りだったのではないだろうか?

c0041105_10454865.jpg 完走さえすればポイントを獲得できることが明らかな状況の中、再スタートの素振りさえ見せなかったダニ・ペドロサ…

 彼は、おそらくこの日のリザルトを後悔していないどころか、むしろこれからもこうして攻め続けていく決意を固めたことだろう

 彼が頂点に立つ、その瞬間まで…
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by taros_magazine | 2010-08-15 10:51 | motorcycle diary


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