文化人
c0041105_22462776.jpg うちの近所に郷土史や方言なんかの研究をしてる人が住んでる

 本も何冊か書いてて、講演なんかにも呼ばれたりするらしい
 ま、この街じゃちょっとした”文化人”と言ってもさしつかえないと思うし、実際そうした扱いで地方紙やローカルのラジオ番組なんかに登場したりする

 そうした実績が認められて、2~3年前には市役所から表彰され、賞金かなんかを貰ってまたまた本を出してた。けど、これにはちょっと疑問符だ。なぜなら…
 
 この人の家の前の通りはイチョウ並木になっている
 地元の高校の正門前から近くの小学校の横まで、多くの児童・生徒が歩くこの通り沿いでは、地元の人たちが秋の落ち葉やギンナンと、苦笑いしながらも長年共生してきた
 
 ところが、その中の1本だけが、いつの頃からか樹皮が剥がされた無惨な姿をさらすようになった。最初は幹の中程が、やがて根元が、そして人の手がやっと届く高さまで大半の樹皮が剥がされてしまった
 やがて耳に入ってきたのは…「あそこの○○先生が、『木がジャマだ』って言って切ろうとしてるらしい」という話
 くだんの文化人が、自宅の前に位置しているイチョウが目障りだから切ってくれ、と市役所に苦情を言ったが聞き入れてもらえず、自分で木を始末するべく傷めつけている、ということだった
 毎日のようにそこの家の前を通るけど、そのイチョウは別に車の出入り口もふさいでいないし、日当たりにも関係ないように見えた

 そしてイチョウの木は痛々しい姿ながらも、なんとか今年の冬も越そうとしていた…が、春を目前に、ついにイチョウは切り倒された。市役所のトラックが来て、ものの10数分でイチョウは姿を消した…根元の数十センチを残して

 ”文化人”と”象牙の塔の住人”…これを決して間違えてはいけないと思う 


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by taros_magazine | 2005-03-13 22:47 | toyohashi diary


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